(過去ログ31-38より)
(ログ31より) カー -<kei>
(ログ31より) 煮込み喰おーっ!(25390) -<せお 他>
(ログ32より) ”その”にゃんこ -<kei 他>
(ログ33より) そういえばー! -<いくり>
(ログ38より) せお様のリク、「不意に泣く」を書いとったんですがー -<いくり>
カー -kei 2007/02/22(Thu) 16:29
その店から出たところで
「あれ? イザークじゃーん!」
と、能天気な声をかけられたプラント国防総監イザーク・ジュールは
すさまじい勢いで声の主の襟を締め上げた。
「貴様はどうして毎回ここにいるんだ飼い犬がいる訳でも飼い猫がいる訳でもましてや女がいるわけでもない人生の敗者のくせに!!」
「癒えきってない傷口が!傷口が広がる−!!」ぐはぁ!っと苦しむ振りで蹲った親友をそのままに、彼はさっさとエレカに乗り込み帰路についたのだった。
ディナーの後は各々がリビングに移って寛ぐというのがジュール家のスタイルである。
食後のコーヒーもそちらで飲むようになっているので、アスランはいつものようにイザークの分も入れて(彼が淹れるとちょっと薄めになる)そっちに移動した。そうしてイザークにカップを渡した時、ローテーブルの上にある『それ』に気が付いた。
黄色に、青の5本線。Mの文字。
毎度おなじみのマツトモシロヒの袋だが。「イザーク、これ、お前が買ってきたのか?」
コーヒーを啜りながら新聞を読む彼に尋ねたが、返事は無い。
しかし。
アスランには覚えの無い買い物袋。
あとは、イザーク以外考えられないのだが。「なぁ、イザーク。あの袋、お前か?」
もう一度。
そして、沈黙。「なぁってば!」
「知らん!!」いきなり怒鳴って、イザークはさっさとリビングを出てしまった。
何故だか赤い顔で。「なんなんだ、あいつは」
「ねぇねぇ。これ、あけてもいい?」先ほどからのやりとりで袋に興味深々のシンがくんくんしながら聞いてくる。
「ああ、いいぞ。どうせお前達しか使えない物だろうし」
「やりぃ!」許可を得て、シンがびりびり袋を開けると
出てきたのは
「わぁ、すげー! トミーカーだ!」
シン、出てきた10台のミニカーに大喜び。
トミーカーはミニカー専門のおもちゃ会社で、そこで製造されたミニカーのことをこう呼ぶ。
人間の子供からコーディネイターアニマルまでOKの人気商品なのだ。
それが、こんなにいっぱい!「しょーぼーしゃとぱとかーと…タクシー! いっぱいあるー!!」
すげぇすげぇとおおはしゃぎのシン。
「レイ、どれにする?」
キラキラの赤いお目目に聞かれて、レイ、うっと詰まる。
…選んだら、一緒に遊ばなくてはならない!「…いや…」
俺は…と言いかけて、しかし期待の篭った目に断れず。
「…では、その、セダンを…」
「ん! じゃ、事故に巻き込まれちゃってぇ、俺がレスキューするから!」既にシンの中ではドラマができあがっているらしい。
早速、トミーカーで小劇場を始めた二匹(主に一匹)を眺めながらアスランは考える。
あのミニカーは一昨日の新聞の折込広告でシンが欲しい欲しいと騒いでた奴だよな。
…おもちゃなど腐るほどあるだろうとかなんとか怒鳴って叱ってたんだよなぁ。……ふーん。
………へーぇ………。
アスラン、何故だかいそいそとリビングを出てゆく。
書斎へ行くのだろうなぁ…とぼんやり見送るレイの耳に「レインボーブリッジふーさできませーん!」
シンの声。
トミーカー、今後ちょこちょこ増えてく予定。
トミカのミニカー、8台買ってもたー!!
これ、以前いくり殿とミニカー見て話してたネタなのだが、あんまし小さいと子わんこはお口に入れちゃうんだよなー。
煮込み喰おーっ!(25390) -せお 2007/02/24(Sat) 11:29
煮込み喰おーっ!(25390)
踏んだであります!
しかしながら今から会社へ行かねばならんのでありまして…。
帰ったら何か書くであります☆
≪以下、何か(笑)≫
「…何だ…この異臭は…?」
一仕事を終えてご帰宅遊ばしたジュール隊長は、玄関の扉を開けるなり形の良い鼻をひくつかせ、謎を解くべく奥方を求めてリビングへ直行した。
「おい、アスラン! 一体」
「ああ、イザーク、お帰り。 丁度良かった。 ラクスが来てるんだ」
「何だと!? あの女、人にばかり無茶な仕事を押し付けておいて、自分はこんな所で遊んでやがったのか!」
「そう言うなよ。 彼女は彼女なりにお前の事を労おうと気遣ってくれてるんだから」
「労う…だとぉ? そう言えば、あの女、姿が見えんが一体何処にいやがるんだ?」
「ラクスならキッチンだよ」
「キッチンだとぉっ!?」
「ああ、お前の疲れが癒えるようにって暖かい味噌煮込みうどんを作ってくれるそうだ」そこに、てってけてーっと駆け込んできた影ひとつ。
「シン、お手伝いは出来たのか?」
「てててててっ、手伝い、だとぉっ!?」
「出来たーーーっ!! 俺、ちゃんとお手伝い出来たよっ ☆」
「なななななっ、何を」
「偉いな、シンは。 それで何をお手伝いしてあげたんだ?」
「隊長の好きなモノ、教えた〜〜♪」
「へぇぇ、イザークの好きなモノかぁ」
「んとね、ガジャイモにぃ、それからアイスクリーム(*^▽^*)」
「莫迦者!! それは俺の好物ではなく貴様のだろうがぁっ!!」
「ラスクね、隊長の大好物をおいしく煮込んでサイコーのご飯作るって♪」…と、ここで 『 何か 』 に思い至ったイザーク・ジュール。
「おい、アスラン」
「ん?」
「あの女は、確か 『 味噌煮込みうどん 』 を作ると言っていたのだったな?」
「ああ」
「味噌で、何を…煮込むと?」
「そりゃあ、味噌でうどんと “ イザークの好物を ” …」この期に及んで遅ればせながら漸く 『 何か 』 に気付いたアスランは、既に脂汗を浮かせた夫と視線を絡め。
「…ははっ、まさか、な?」
「…相手はあの “ ラクス・クライン ” だぞ!」
「失礼します。隊長。元隊長」
「ああ、レイ、ご苦労様」
「貴様も “ 手伝って ”いたのか」
「はい」
「だったら少しはマシな物が…」
「お言葉ですが、隊長。シンの進言による “ 隊長の好物 ” に加えて、イナゴの投入も確認しました。 こちらに鍋ごと運ぶから知らせるように言い付かりました」
「こっちに」
「来る!?」
「イ、イザーク、アレはお前の為のモノらしいから」
「隊長、食前用の胃薬をご用意しましたのでお早くどうぞ。寝室には食後用の胃薬の用意もしてありますので、心置きなくお召し上がり下さい」先程よりも濃くなり始めた異臭と共に、軽やかな歌声が近付いて。
…ジュール邸の長い夜が始まる。
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く、下らんネタで申し訳な(以下略)
正しい味噌煮込みうどんの作り方♪ -風野
2007/02/25(Sun) 19:06
「ええと。何ですって?」
ひらひら・ふりふりのレース飾りのついた真っ白なエプロンをした歌姫は、キッチンにある小型PCの画面をのぞき込む。
「『正しい味噌煮込みうどんとは、大豆100パーセントで作られた赤味噌を用いたものである』…大丈夫ですわ♪ちょっと時間はかかりましたけれど、オーブ経由で手に入れた、ちゃんとした「赤味噌」をたっぷり使いましたもの♪」
ピンクのお姫様は鼻歌まじりで、いそいそと鍋つかみを用意した。
☆☆☆☆☆
せお様
すみませぬ<(__)>>ジュール邸の長い夜
を、想像しているうちに、笑いが、いえ、涙が止まらなくなってしまって、つい…
赤いお味噌は、ちょっと辛いけれど、疲れた時には、その辛みが美味しい、原材料大豆100パーセントのお味噌だったと、き、記憶しています…わ、私の、覚え間違いでしょうか?
どなたか、お教え下さりませ。
ラクス様のドキドキくっきんぐ☆ -せお
2007/02/25(Sun) 20:23
≪正しい味噌煮込みうどんの作り方≫
1)土鍋にうどんを一人分入れます。
2)うどんの上にオーブ産 高級赤味噌をどっかり投入。
3)煮込みます。「あらあら〜、ですが、これでは水分が少ないですわね」
煮込みながらかき混ぜようとしましたが、どうやら上手くいかないようです。
「そうですわ! それではコレとコレを入れて…♪」
4)アイスクリームを 『 適量 』 入れます。
5)ついでにメープルシロップとハチミツも足して、味をマイルドにします。「これで少しはお味噌が伸びましたわね v でも、まだ水分が足りませんわ。 そうですわ! 早速ディアッカ様に教えて頂いたイザーク様のお好きなコレやアレを…」
6)ワイン、日本酒、ブランデーなど、ディアッカ推薦の 『 イザークのお気に入りの銘柄 』 を惜しみなく入れます。
「まぁ♪ コレで大分、かき混ぜるのが楽になりましたわね☆ それでは、煮えてきたところで、他の具も足しましょうね v」
7)ジャガイモ(丸ごと)、イナゴをごっそり入れます。
「だって、ポテトのホイル焼きも、丸ごとが一番美味しいですもの★ あ、そうですわ!」
8)最後にきな粉を振りかけて完成!
「この前テレビで 『 きな粉とお味噌の相性は抜群! 』 って仰ってましたもの♪」
ラクス様、鍋掴みで土鍋を掴み、
「イザーク様もこれでお元気になって下さいますわね♪ “ 部下 ” の健康管理もワタクシの大事なお仕事ですもの☆ 」
いそいそとキッチンを後にしたのでした (*^▽^*)
頑張れイザーク!
明日のプラントの平和は君の双肩に掛かっているのだぁっ!!
**********
風野様、こんなんで如何でしょうか(笑)? >正しい味噌煮込みうどんの作り方♪
尚、ジャガイモは勿論の事、イナゴ(佃煮にあらず)も生煮えであろうかと…。イザ「全部間違っておるわぁっ!!(涙)」
”その”にゃんこ -kei 2007/03/01(Thu) 12:54
白い子猫はふわふわと、いつでも子わんこのそばにいる。
子わんこがいい子に一匹でおもちゃで遊んでいる時も、調子を合わせて何事かおしゃべりしている様子。
子わんこが、その存在に気がつかないのはしょうがない。
幼い心は”彼らの存在”には敏感だが時に感じすぎて、当たり前の存在のように扱ってしまうのだが
反面、理解できないからなかなか認識できないのだ。
存在を認識できないのではなく、
『死』
というものを、理解できない。
例えば。
死ねば失われるのはなんだ。
肉体から開放された魂が、どのような形であれ生ある側に留まってしまうのはよくあること。
人に、物に、場所に。
だが暖かな体は確実に失われる。
湖の底に、もう、白い子猫の体は残っていないだろう。
けれどもそれが、子わんこにはわからないから。「貴様も、気の長いことだな」
ポツリと呟けば、それが自分のこととしっかり受け止めたらしい子猫はこちらを向いて笑う。
シン、大好きv だから、平気
「……チビのくせに結構な女泣かせの所が、さすが攻めキャラと言うべきか」
「なんだそれ」
あのね… -風野
2007/03/01(Thu) 22:13
青い海の近くで、ダンス、したの。
ちょっと、塩っ辛い風が、ふんわり吹いてきて。
きもち良かったから、風と一緒に、ダンス、したの。
白いスカートが、ふわふわ、ゆれて。
あたし、楽しかった。綺麗だって、言われたの、はじめて、だったの。
嬉しくって、また、ダンスして。
海に落ち、ちゃったけれど。助けて、くれたよ?
こわい、こわい、こわいの嫌って、泣いてたら。
大丈夫、って。
助けてあげるよ、って。たき火に、あたらせてくれて。
ちいさな、綺麗な貝がら、くれた。
こわいのは、いや。
でも、暗くて、大きな穴の中で。
ちっとも、こわくなかった。貝がら握りしめて。
シンと一緒。
胸のなかが、キラキラしたよ。
やはり! -いくり
007/03/01(Thu) 23:20
ステニャは泣けるっす!
シン、きっとおぶおぶしながら必死だったんだろうなぁ。そしてシン!
> 「……チビのくせに結構な女泣かせの所が、さすが攻めキャラと言うべきか」
> 「なんだそれ」
ご主人様はいまいちわかってないけど、旦那様はちゃんと攻だってわかってくれてるね!!(笑
そういえばー! -いくり 2007/02/28(Wed) 22:13
シンは子わんこです。
子わんこなので、ちょっとおばかちゃんです。
おばかちゃんなので、去年のことなんか、もう忘れちゃってます。でもね。
「アスランさん、前のばらんらいんでーの時、またチョコ作ってくれるって言ったー!」
食べ物のことなら、覚えてるんだよ!
「バレンタインは先々週じゃないか。なんで今頃思い出すんだよ」
「言ったーー!!」シン、癇癪ー!
「今年はイザークが作ってくれたじゃないか」
「アスランさんのがいいんだよぅ!」じたじた暴れる駄々っ子を、ちょいと摘んでソファに乗っけて。
ご主人様は、真っ赤なお目目を覗き込みました。「わかったよ。作ってやるから。・・・イザーク、チョコレート余ってるか?」
「またあれを作るのか・・・?」旦那様、ちょっとイヤなお顔。
去年はね、ご主人様が、はんだごてと金属用カッターと・・・そんなんで、ハート型チョコ、いっぱい作ってくれたんだよ。
いっぱい過ぎて、鼻血出ちゃうくらいね!「いいだろ。で、あるんだな?」
「少しな」
「じゃあシン、作ってやる」
「わーいv」ご機嫌直った子わんこは、ご主人様にくっついて、とてとてキッチンに移動します。
「待て、貴様らだけでキッチンに入るな!」
キッチンの主の旦那様も、仕方なく一緒に移動です。
レイだけが、居間に残って。
なんでかひとつ、ため息ついちゃってました。
ハート型チョコ、ひとつ、ふたつ・・・・じゅっこ!
「白いのもあるー!」
今年もご主人様のチョコをもらって、子わんこシン、ご満悦。
早速テーブルに広げてね。「これがおとーさんの、おかーさんの・・・・」
二つしかない白いのは、マユとステニャに一つづつ!
ちゃんと分けたシンが、ほくほくで喜んでたらね。「・・・・イザーク」
「なんだ」ご主人様も旦那様も、なんだかちょっと低い声でお話です。
「次に長く休めるのはいつだ?」
「しばらくは無理だな。来週からL3で示威行為を兼ねた演習がある」
「示威行為?なんで今頃」
「大西洋連邦がアルザッヘルに手を入れているのは貴様も知っているだろう。なら、こちらも何かしら動かないわけにはいかん。奴らが噛み付いて来たら長引くぞ。・・・オーブに行くなら、だいぶ後になるな」
「・・・オーブだけじゃなくて、ユーラシア連邦にも行きたいんだが」
「ユーラシア?何故だ」
「ステニャは確か、ベルリン近郊の湖にいるはずなんだ」
「ステニャ?・・・ああ、その猫か」
「『その』って何だーー!!」なんだか大騒ぎのご主人様に、シンはまたひとつ、チョコをあげました。
ご主人様は半泣きで喜んで、また、キスをしてくれました。「オーブ行くの?」
自分のチョコを食べながら、シンはちょっぴりご不満げ。
「うーん。チョコを供えに行きたかったんだけどなぁ」
「でも、おはかないよ」
「・・・そうだな」ご主人様は、シンの頭をぽんぽん撫でて、それからまた、キスをしてくれました。
「ステニャのとこはね、ひまわりでおひさまだから夏なんだよ」
「そうか。今だと水は冷たいもんな」
「ステニャ冷たい?」
「冷たくないよ。もう」
「そっかv」今年も、マユたちのチョコは、お仕事行く前にみんなで食べました。
ステニャの白いチョコだけ、ひとつなくなってたけど、誰も、気にしませんでした。
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去年のばらんたいんで、アスランが安受け合いしてたの思い出した!
子わんこ並みの記憶力ー!
せお様のリク、「不意に泣く」を書いとったんですがー - いくり 2007/03/21(Wed) 23:06
そっちはもちろんアスランなんだけども、なんか子わんこもそんなことあるんじゃないかなって!
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シンは子わんこです。
子わんこなので、頭がおっきいです。
頭はおっきいけど、のーみそはちいちゃいんです。
だから、いろんなことを、すぐに忘れてしまいます。だけど。
だけどね。
「わーーーん!」
リビングの大きな窓の下。
ぽかぽかと日の当たるそこで、積み木を持って遊んでいたシンが、不意に、大きな声で泣き出しました。「どうした!?シン!」
その側で、ご本を読んでいたご主人様は、びっくりして本を放り出し、子わんこをちょいと抱き上げました。
積み木をぎゅっと握り締め、わぁわぁ泣いていた子わんこは、ご主人様のあったかい腕の中、それをぽいと放り出し、ぎゅーっ!とその腕にしがみ付きました。「どこか、痛くしたのか?」
「わぁん!」
「おもちゃ、壊したのか?」
「わぁーん!」わぁわぁ泣く子わんこの、ご主人様にしがみ付くちいちゃな手。
真っ赤なお目目をもっと真っ赤にして、ちいちゃい体ぜんぶで、わんわんわんと、泣きじゃくる子わんこ。
はじめは困っていたご主人様も。
なんだかだんだん、わかってしまいました。ああ、この子は、
今、痛いんじゃないんだ。
今、悲しいんじゃ、ないんだ。怖かったり痛かったり悲しかったり。
そういうのは。
ちいちゃなシンの、ちいちゃなちいちゃなのーみその中。
いっぱいは入んないから、たいていのことは、すぐに忘れちゃうのに。
やっぱり、どうしても。
そういうのは。
残っちゃうんです。それは、ご主人様も、おんなじ。
「・・・・大丈夫だよ、シン」
ぽんぽん、と、ふこふこの背中を撫でてやると、子わんこは、わぁわぁからうぐうぐになりました。
「大丈夫。俺が、いるだろ?」
ぽんぽんぽん。
うぐうぐうぐ。うぐうぐ子わんこは、ご主人様のお胸に、ぎゅうぎゅうおでこをくっつけます。
おでこをくっつけて、ご主人様のいい匂いを、たくさんかいで。「ひーーーん・・・・」
「大丈夫、だよ」大丈夫。
泣かなくっていいんだよ。
怖いことなんか、ないんだよ。
悲しいことなんか、ないんだよ・・・・ぽんぽんぽん、と、背中を撫でてやっていると、子わんこ、ぴたりと泣き止みました。
「シン?」
心配になったご主人様、シンのお顔を覗き込んで。
まっかっかの、泣いちゃったお目目。
それに、じいっと見上げられて。「・・・・アイス」
甘ったれた声に、ほっとします。
「うん。おやつにしような」
ご主人様、濡れちゃったシンのほっぺたに、ちゅう。
「バニラアイスがあったから、いちごジャムでも乗っけようか」
「いちごアイス!」
「うん。いちごアイスだ」きゃっきゃっきゃ、と喜ぶ子わんこ。
もう、泣いたことも忘れちゃってます。
だって、大好きな大好きなご主人様に抱っこされて。
大好きなアイス食べるんですもん。
でも。
でも。
ちいちゃなちいちゃな子わんこの、ちいちゃなちいちゃなのーみその中。
怖いこと、悲しいこと。
忘れないで、なくならないで。
どうしても。
残ってる。
忘れない、よ。