(過去ログ06より)

 

ひまわり、また明日  <kei 他>

ああっ ラスクさまっ  <せお>

秋田らっこ  <kei 他>

ハゲじゃないもん!  <いくり>

エロいの…  <kei>

 

 
ひまわり、また明日 -kei

 2006/08/29(Tue) 12:22

 

お家に帰ってきたら、もうひまわりなくなっちゃってた。
黄色い大きなお花は、かさかさの茶色になって種だけになっちゃって。
もうお日さまの花は無い。
お堀のお水も、もう、ちょっと冷たい。
シンは泳げなくて、潜れなくて、持って行く花も無い。
にょっきり伸びて、茶色に焦げたひまわり見上げてるシンのお鼻がぴすぴす鳴る。

シンは、間に合わなかったんだ。

ひまわりより先に、お水の底に潜って潜って、ステニャに会いに行くはずだったのにな。
ひまわりの方が先にお空に着いちゃって、それで、本物のお日さまのそばに行っちゃって、暑くて、こげちゃった。

夏はおしまい。
ひまわりもおしまい。
だからステニャに見せてあげれるお日さまも、もう、

おしまい。

かっちょわるい。
俺、かっちょわるい。
ステニャにひまわり、見せたかったのに。
なのにちっとも上手に潜れなくて。
だから、ひまわりに負けちゃった。
俺、かっちょわるい。
きっと、ステニャもかちょわるいって言うよな

(シンのこと?)

俺のこと。

ぴすぴすぴすぴす。
子わんこのお鼻が夏にさよならって言う。
寂しく、鳴く。

(ステニャ、シンのこと、かっちょわるいって、思ったりしないよ?)
だって、シン、いっしょうけんめいだった。
(夏、おしまいだけど、また明日だよね。ひまわり、また、咲くよね。そしたらまた、シンはがんばるよね。いつか、それで、ステニャにひまわり、持ってきてくれるんだよね)

ふんわり。
知らないお花のにおいがして、シンはぴすぴすしてたお鼻でくんくん、風を追う。

(シンがひまわり持ってきてくれたら、ステニャ、代わりに花冠あげる。
勿忘草の花冠あげるよ。
忘れてないよね。
また、明日、ね)

「……また、あした?」

呟いて、シンはきょろきょろ辺りを見回す。
誰かがそばにいて、また明日ねって、シンに囁いたような気がして。でも。

でも誰もいない庭に、シンは一匹。目の前にはひまわり。

「…ひまわりも、また、明日?」

ささやかに過ぎる風に、焦げちゃったひまわりがかさこそって鳴いた。
また明日ねって。
シンは、うんって頷く。

夏のおしまいはちょっと寂しいけど、なんだか晴れ晴れ、涼しいのだ。

 

 

※そしてがじゃいもポタージュスープの美味しい季節になるのさ。今年はご主人様にばれなかったのかな(^▽^)?

 


ひまわりの種 -いくり

 2006/08/29(Tue) 23:41

 

焦げちゃったひまわり。
シンより先に、お日様に届いちゃったひまわり。

 

シンがひまわりに「また明日」ってしてたら、ご主人様がやってきた。

「アスランさん!ひまわりまた明日って!」
「うん。そうだな。また・・・来年、かな?」
「来年っていつ?」
「来年は、また夏が来たらだよ」

そっか。
ひまわりは夏だもんね。
うんうん、とシンが頷いていると、ご主人様、なんと焦げちゃったひまわりの首を、得意の馬鹿力でばっきり折っちゃった!

「何すんだよー!」

また明日なひまわりなのにーーー!

「え、あ、ごめん」

騒ぐ子わんこに、ご主人様、決まり悪げに手の中のひまわりを見て。

「でも、種とっておかないと、来年綺麗に咲かないぞ?」
「たね?」

焦げちゃったひまわりは、全部、ひまわりの種。

「取っておいて、春になったら蒔くんだ。そうしたら、今年よりもっとたくさん咲くぞ」

だって、ひとつのひまわりから、たーっくさんの種。
全部蒔いたら、たーっくさんの、ひまわり。
また夏が来たら、それを持って、シンは潜る。
ひまわりも、頑張って太陽に届く。
その次の夏も、次の夏も。

そうしたら。

たとえ、何本かシンがステニャに持って行っても。

「ひまわりいっぱいになるね!」
「ああ、そうだな」

にっこり笑うご主人様。
にっこりにっこり笑うシン。

 

その日、シンが見た夢は。
世界中、いっぱいに広がるひまわりの夢。
シンのお家の庭にも、もちろん、ステニャのいる湖のほとりにも。
いっぱいいっぱい、ひまわりの、夢。

 

※今年はばれなかったんだね。
いいんだよ。ゆっくりゆっくり、何年もかかっちゃうのが子わんこペースさv
でも子わんこペースでいいから、気付けよステニャに!!

 

 

 
ああっ ラスクさまっ -せお

 2006/09/06(Wed) 00:03

 

※ こんなブツを上げてしまい…許せん!という事であればこそっと抹消して下さいませ。
m(_ _)m

 

>*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

ある日の昼下がり。
“チンして食べろ”と旦那様に言い付かったランチBOXを電子レンジに放り込んだ所で、アスランは電話が鳴っているのに気が付きました。
誰だろう。
思って受信ボタンを押すと

「アスランさん!? 俺、俺っ!!」

と元気な子わんこの声が飛び出してきました。
今頃はアチラもお昼時の筈なのに。
珍しい事もあるものです。

「一体どうしたんだ、シン?」

優しく声を掛けてやると、

「俺、凄いんだよっ、“しゅっせーのひみつ”ってゆーのがあるんだよっ!!」

と、自信満々な声が返ってきました。
だが、しかし。
出生の秘密?
穏やかならざるシンの言葉にアスランの心臓は飛び跳ねました。
ここは細心の注意が必要です。
ひとつ間違えたら、子わんこの繊細な心が傷付いてしまうかもしれません。

アスランは優しく、そして注意深くシンの言葉に耳を傾けました。
要領を得ないシンの言葉を要約すると、どうやらイザークが大事な会議に出席している隙を狙…いえいえ、隊長不在のジュール隊を労う為に、ラクス・クラインが遊びに来てくれた…と、そういう事のようです。
それにしても、シンの出生の秘密とは一体…。

「あのね、あのね、俺、“らっこのいでんし”が組み込まれてるんだって♪」

ラッコの遺伝子!?

ソレは一体どういう事でしょうか?
シンはコーディネイタードッグです。
生粋の豆柴の遺伝子を継いでいる筈なのです。
どうやらラクスは地球に生息するラッコの話をしてくれたらしいのですが。

「らっこってね、太って見えるけど違うんだって。あれって毛皮にたっぷり空気を吸い込んでるから太って見えるんだって!」

それはアスランも知っています。
冷たい海で暮らすラッコは、空気をたっぷりと含ませたふかふかな毛皮で冷たい水から身を守るのです。

「そしたらルニャが『それって着太りって事よね』って言うから『俺もキブトリなんだ♪』って言ったら」

 

 

「まぁ、それでは貴方にはラッコの遺伝子が受け継がれているのですわね♪」

 

とラクスは謡うように言ったのだとか。

「それでね、『食べるのがらっこの仕事』なんだって♪ じゃあ、俺、そろそろ『仕事』に戻るね☆」

「いや、ちょっと待…」

引き止めようとしましたが、受話器はツーツーいうばかり。
アスランはまたひとつ高くなったハードルに溜め息を吐きました。

どうしよう…。

イザークに連絡するべきだろうか。
アスランはディスプレイに呼び出した夫の電話番号と暫し睨めっこした末に、受話器を元の位置に戻しました。
言ったら言ったで面倒臭くなりそうな気がしちゃったんですね。

「折角温めたご飯が不味くなったら勿体無いもんな」

そう言い訳をしながら、アスランは「今日は平和な午後を過ごすんだ」と心に誓ったのでした。

 

おしまい。

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

…何だか訳判らん話になった…(汗)
いや、うそ臭い嘘を吹き込むラクスさまを書きたかっただけなのですが…。

 

 

 
秋田らっこ -kei

 2006/09/07(Thu) 10:25

 

シンは子わんこなのでこれから大きくなります。

……なる予定です。

なりたいのは秋田犬です。
秋田犬はクマをやっつける大きな立派なわんこです。
くるんと巻いた尾っぽも太くて、きりっとした目は涼しげででも優しくて。
太いアンヨはまっすぐすっきりしていて、大きな体はしっかりと逞しいステキなわんこ。
そんな秋田犬になるのがシンの夢。

だけどシンにはもう一つ、大きくなったらなりたいのがあります。
それが、らっこです!
ぷかぷかお水に浮かんで、すいすいお水を泳いで、それでお水の中に潜っていくんです。凄いのです!
シンはね、ステニャにお日さまのお花見せたいからね。
だかららっこにもなりたいんですよ!

だけど隊長はどっちかにしかなれないって!

「秋田犬でもらっこでも、なるのは生半可なことではないぞ。潜水の練習を止めたそうだな?そんな根性無しは秋田犬にはなれないし、潜れないようなららっこも無理だな」

ガーン!!子わんこショーック!!
だってだって!この間お家に帰った時はもうひまわりおわっちゃってまた来年で、お堀のお水も冷たくって…!

「らっこの生息…生きている海はほぼマイナスに近いぞ。凍るほど、冷たいのだが。お前、ずっとチビのままでいるか?」
「やだー!」
「ならばまず、主旨貫徹…一度決めたことはやり抜け!ここのプールでがんばってみろ」
「やる!がんばるー!」

シン、新たなる決心です!がんばるのです!
隊長は満足そうに頷いてくれました。

その後、『ブリュンヒルデ』の室内プールで潜水の練習に励む子わんこの姿が見られるようになりまして。隊長のダイエット作戦は一応、成功したように思われますが、泳いでおなかの空いた子わんこは、お部屋で時々、らっこになっておやつを食べちゃってるのでした。

 

嘘がスパイラルってる! -いくり

 2006/09/07(Thu) 23:56

 

隊長、また豪快にオトナの嘘つきましたね!!(笑
でも子わんこは頑張るのだな、子わんこなりにな!
しかしイザークに「主旨貫徹」とか言われると、説得力があるなぁ・・・

 

お部屋おやつの存在に気づいた隊長、そのうち隊長自らの指示で、ゼリー(と見せかけて寒天。シュガーレス甘味料使用)でも作らせていそうです。
だって他人に任せると気付けば高カロリーに!

イザ「腹が減ったならこれもで食え!」
シン「アイスがいい!」
イザ「・・・クリームの代わりに豆乳・・・いや、無脂肪乳の方が・・・・しかしコイツは舌も肥えてるから、コクがな・・・・」

艦の栄養士さんと、直接ご相談だーー!

 

スパイラルなご主人様! -kei

 2006/09/08(Fri) 15:12

 

アス「お前な、いくらなんでもああいう嘘は良くないぞ!」
イザ「仕方がなかろうが!臨機応変と言うものだ!」
アス「だって嘘だって分かったら、傷つくのはシンだろう?!その時なんて言い訳するつもりだよ!」
イザ「………」
アス「大体、イザークってシンに対してちょっと厳しすぎなんだよな日頃から。そりゃあいつは軍犬だけどさ、まだちいちゃいんだからもっとこう」
イザ「分かった」
アス「ん?」
イザ「貴様の言うとおりだなアスラン・ザラ。俺のやり方は少々問題があるらしいな、アスラン・ザラ」
アス「え…いや…ちょ、ちょっと厳しい…かなって…」
イザ「いやいや。俺にはやはりあいつの管理や教育は無理らしい。そこでだ、アスラン・ザラ。是非とも貴様にあいつの健康管理と教育を一任しようではないか?アスラン・ザラ!」
アス「う…」
イザ「秋田犬とらっこに関しては、貴様からよーっく!説明しておけよアスラン・ザラ。今夜の通信で聞くように、シンには言っておくからな」

一方的に通信切っちゃった隊長は、黒いディスプレイの向こうで固まちゃってるだろう奥方のことを想像してニヤニヤしてるんだよv
段々、苛め方が堂に入って来たよ、隊長!

 

さぁ、スパイラルな展開だよご主人様! 今夜の通信まで後2時間だよご主人様!
だって絶対こういう場面になったら最初にスパイラルになるのはアスランで、それもイザークの比ではないと思うのさ(^▽^)

 

 

 
ハゲじゃないもん! -いくり

  2006/09/12(Tue) 21:43

 

シンは、子わんこです。
子わんこですが、モビルスーツパイロットです。
今日もブリュンヒルデでお仕事です。
でもでも、ちょっと休憩中です。
休憩室で、お歌の練習です!

「パッチョンポ〜 モーイノイノイ チャカレタパットン パンコラケットント〜ン」
「バッチャンチャンモー?」
「シン、違うわよ」
「えー」

ロコロコの歌、楽しいけど、ちょっと難しいです。

「パッチョンポ〜 モーイノイノイ」
「パッチャンモ〜モ〜・・・」
「ちっがーう!」

ルニャに怒られちゃったシンは、なんかもう嫌んなっちゃってぷいっとそっぽを向きました。

「ちょっと、聞いてんの?」

でもルニャは諦めません。
今日のシンは珍しく、制服をちゃんと着ています。
だから後ろから、シンの襟をぐいっと捕まえて・・・

「アンタ何これ!」

大きな声を上げました。

「何すんだようっ!」

だってだって、そう言って暴れるシンの、ルニャに引っ張られて見えちゃった首の後ろから背中にかけて。
でーーーっかい、ハゲがあるんです!!
シンはパートナータイプのコーディネイタードッグだから、背中も毛皮があるんです。
それなのに、そこが見事にハゲちゃってるんです。

「うわー、でっかいハゲ」

覗き込んだヴィーニャとヨウワンもびっくりです。

「ハゲじゃないもん!」

でも、シンは半泣きです。

「どーしたの、それ」

うぐうぐになっちゃったシンでは、答えられないと思ったのでしょう。壁際のベンチでデータファイルを開いていたレイに、ルニャが聞きました。
迷惑そうにディスプレイから顔を上げたレイは、一言。

「あせもができたから、治療のために刈られたんだ」

そう言うと、またデータ読みに戻ってしまいました。

 

お話は、ちょっと前の休暇に戻ります。
シンとレイと、ご主人様と旦那様と。
みんなで、旦那様のお母様の家へ遊びに行きました。

シンは、エザリアおばちゃんが大好き。
だって、いつも美味しいお菓子くれるんだもん!
そこでシンは、パンダの着ぐるみを着せてもらいました。

ご主人様たちも綺麗な服を着せてもらってて、シンだけちょっと違ってたので、はじめはむ〜ってなっちゃったんだけど、ご主人様に「男前!」って言ってもらったので、パンダはお気に入りになりました。
子パンこな俺、かっちょいい!

でもね、でもでも。

パンダな着ぐるみは、ちょっとあっちっち。
シンは、いっぱい汗かいちゃって。
あせもができちゃったんです。
そうして、慌てたご主人様に連れて行かれた獣医さんで。

「じゃあ、ちょっとじっとしてて」

そう言われて・・・・
首の後ろと背中の真ん中、それからひじとひざの裏。
あせもができちゃったところを、バリカンで刈られちゃったんです!

ご主人様も、はじめはびっくりしていましたが、そうしないと直るのが遅くなるって獣医さんに言われて、黙ってしまいました。
前から見たらあんまりわかんないんだけど、振り返ったら一目瞭然。

ハゲてるーー!

うぐうぐなシンをいい子いい子ってしてくれてから、ご主人様は言いました。

「大丈夫、すぐ生えてくるよ。でもそれまで、ちゃんと服は着ような」

シンのお気に入りのキンタロールックは、ハゲてるところがまるわかりー!なのです。
だから仕方なく、シンはお洋服を着ていました。
お仕事に戻っても、ちゃんと制服を着ています。

なのになのにーーー!
ハゲ、ばれちゃった!!

 

「ハゲじゃないもんーーー!!」

でも、シンがあんまりうぐうぐなので、ルニャがぽん、とシンの背中を叩いてあげました。

「何泣いてんのよ。背中なら、あたしだって毛なんかないわよ?」

当たり前です。
ルニャはネコよりヒトの割合が多い、普通のコーディネイターキャットなんですもん。

「ホントか?」

でも、シンはうぐうぐするのをやめて、きょとんとルニャを見上げました。

「なら見せてよー!」
「イヤよ、エッチ!」

言ったルニャは、隣でシンのハゲを楽しそーに見ていたヴィーニャを捕まえて。

「ほら、ヴィーニャだってないわ」

べろん、と、ツナギを剥いてしまいました!

「きゃー、えっち!」

ヴィーニャ、ルニャの真似してみますが、あんまり嫌がってません。
楽しそうです。

「そっか!ハゲでいいんだな!」
「ちょっと違うぞシン・・・」

俺たちは、別にハゲてるわけじゃないぞ。
そう言おうとしたヨウワンは、ルニャにネコパンチを食らって黙りました。

「俺、着替えてくるよ!」
「アンタ、歌まだ覚えてないでしょー!」

ルニャに後ろから怒鳴られましたが、シンは聞いちゃいません。

でもね、それでね。

「うわお前、どーしたんだよそのハゲ!」

いつものキンタロールックに着替えて、てこてこと休憩室に戻る途中。
たまたま会ったディアッカに、そう言われたシンは。

「ハゲじゃないもんーーーーーー!!」

今度こそ、ホントに泣いちゃいました。
あーあ。

 

 

 
エロいの… -kei

  2006/09/13(Wed) 13:52

 

シンは子わんこです。
子わんこで、MSに乗ってるエースパイロットなんだけど、お仕事の半分は可愛いことvです。
そんな子わんこシン、

ハゲちゃいました。

原因は汗疹です。
エザリア様は責任を感じられたのか、ハゲちゃった子わんこが寒くないようにって毛糸のパンツを編んで贈ってくれました。
このパンツ、昔昔旦那様がしてたマフラーをほどいて編みなおしたってことはナイショです。
汗疹のせいで首のところから背中までハゲちゃった子わんこ。
バリカンでショリショリされちゃって、今そこがうっすらピンクです。
柔らかいお肉が、子わんこが動くたびにぷくぷく盛り上がったりするのがよーっく分かります。
いやぁ。

エロいですねv

「シン!ちょっと待てってば!」
「やだー!」
「1枚!1枚だけだから!」
「やだやだー!」

ドタタタタ……

シンがご主人様と獣医さんから帰ってきてから、ずーっとこんな調子の追いかけっこ。
逃げる子わんこは必死。
追いかけるご主人様の手にはご自慢のカメラ。

因みにこのカメラ、一眼レフの高級品ですがかなりの骨董品。旦那様の書斎に飾ってあったのをご主人様が改造・改良して、ちゃっかり自分の物にしてしまいましたが、マニア垂涎の代物なんです。

ともあれそんなカメラを持って子わんこを追いかけるご主人様。
どうやら、ハゲちゃった子わんこを写したいみたいですけど?

「記念だから!1枚だから!」
「記念やだー!」
「大丈夫!可愛いから!」
「可愛いのやだー!!」

ちょこまか、わざとご主人様の入れないような隙間とかに逃げ込むシンですが、さすがは元ザフトレッドにしてヤキンの英雄、すかさず回りこんでまた逃げられての繰り返し。
そんなドタバタを、リビングのソファに向かい合って座るレイと旦那様がただただ傍観。

「…いじめになっとるな」
「元隊長は、可愛いものがお好きなようですから。単純に、撮りたいだけなのかと」
「アスランにはそうでもチビにはいじめだな。大体、チビのアルバムがもう何冊目になると思ってるんだ?」

あいつは。

「確か、5冊目です」

しかも可愛いと思った写真を、ご主人様ったら全部の知り合いに焼き増しして送ってるんですよ!

「…その内、苦情が来るぞ」

やれやれ、とため息付く旦那様。
だけど、レイは知ってます。
旦那様だって時々、ご主人様と一緒にシンのアルバム見て、二人で楽しそうにお話してるんです。
シンのハゲ写真より、自分のあのチャイナドレス姿もまさか、あちこちに送信されるんじゃ…。
その方が、レイには重大問題なんですけど?

パシャッ!
と、いい音がして、

「撮ったー!」
「やだー!」

今度は逃げる方と追いかける方が逆転して。
半べそでカメラを取り上げようとご主人様を追いかけるシンと、にこにこ嬉しそうに満足な笑顔のご主人様と。
レイと旦那様、一緒にやれやれって。

シンは子わんこです。
ハゲちゃった子わんこです。
今ちょっと、エロい子わんこです。
半べそで逃げ回るシンの、背中のハゲはうっすらピンクで可愛く写ってましたけど、こればっかりは門外不出…かも、しれませんね。