(過去ログ04より)

 

どこかでやったネタだと、書き終わってから気がついた <いくり 他>

ぎゅ!! <kei 他>

運命なんだってば! <kei>

水の中で見る太陽 <kei>

子わんこタイプハロってこんなん!? <いくり>

 

 
どこかでやったネタだと、書き終わってから気がついた -いくり

  2006/07/20(Thu) 23:13

 

シンは、子わんこです。
子わんこなので、お外で遊べない雨の日は嫌いです。
でも今日は、朝、雨の音で目が覚めて、うっきうきでご主人様を起こしに行きました。

「アスランさん、雨ー!」
「あー、んー」

ご主人様、まーた裸んぼで寝てます。お行儀悪いです。
でも、今日は文句言いません。
だってシンは、ご主人様に、新しい「かっぱ」を買ってもらったんです。

かっぱって言っても、絵本に出てくるおばけじゃないですよ。
雨に日に着ると、濡れないんです。
おそろいの長靴も買ってもらいました。
シンは赤色、レイは青色なんです。
早く着たいです!

「アスランさーん、雨雨―!」
「ん・・・ああ、そうだな。今日は朝から雨の予定だったっけ・・・」
「遊びに行こー!」
「わかったよ。着替えて、朝ご飯食べたらな?」
「うん!」

シンは、元気良くお返事しました。

 

ぱたぱたぱた。

かっぱの中で聞く雨は、お家の中で聞くのとは、ちょっと違います。
傘の下で聞くのとも、やっぱり違います。

すっごく近くでぱたぱたぱた。

ぴんと尖ったお耳の中で、雨が降ってるみたいです。
ぱっちゃぱっちゃと長靴で、水溜りを踏むのも楽しいですv
ぱたぱたぱたの、ぱっちゃぱちゃ。
雨の日子わんこ、ご機嫌ですvv

でもね。

お昼になる頃には、雨は止んでしまいました。

「うーっ」
「仕方がないだろ。ほら、行こう。次の雨の日を調べてやるから」
「明日―?」
「流石に明日は降らないだろう」

シンに引っ張り出されたレイは、青いかっぱに泥跳ねを作られて、ちょっとご機嫌ななめかも。
でも、赤かっぱ子わんこは、「そっか」って納得して、ぱしゃぱしゃと水溜りに突っ込みながら、お家へ戻ります。
その後を、青かっぱのレイと、緑の傘をさしたご主人様が、ゆっくり追いかけます。

「・・・シン?」

でもシンは、すぐにぴったりと立ち止まって、ご主人様は、危うく子わんこを蹴り飛ばしそうになってしまいました。
危ないです。

「どうした、帰るんだろう?」

レイにも言われて。
でもシンは、じーっと足元見たまま動きません。
ご主人様は、ひょいとシンの足元を覗き込みました。
浅い水溜りがあるだけです。

「シン?」

聞くと。

「アスランさん!お水の中に木が生えてるよ!」

今まで黙っていた子わんこが、大きな声で言いました。

「木?」

ご主人様が一歩踏み込むと。

「踏んじゃだめー!」

子わんこ大騒ぎ!

「「??」」

首を傾げたレイとご主人様は、一歩下がって、シンの足元を見つめました。
泥の中の、浅くて小さな水溜りには、子わんこの赤いかっぱが映っています。
雨が止んで、それはまるで光と影だけの鏡みたいで・・・

「・・・・ああ」

得心が行ったご主人様は、その場に座り込んでシンと目線を合わせてから、つい、と、上を指差しました。

「シン、水のなかに生えてるんじゃない。上の木が映ってるんだよ」
「上?」

子わんこ、キョトリと上を見上げて。
今まで、自分がじーっと見てたのと同じ形の木の枝が、頭の上にあることに気が付きました。
まだ日は出ていないのに、葉っぱの先に溜まった露が、ちらちら光ってキレイです。
それから、慌てて水溜りの中の木を見下ろして、また、上を見上げて。

「すごいーーー!」

ちいちゃな手足と、かっぱの下の尻尾をぱたぱたさせました。

「雨って凄いね!アスランさん!」
「ああ、そうだな」

でも、お前が凄いよ、と、意味不明の言葉を呟いて、ご主人様はシンの頭を撫でてくれました。

 

遠くで、旦那様の呼ぶ声がします。
お昼だよって言ってます。
レイに背中を押されて、ご主人様に「行こう」って言われて。
子わんこシンは、さっき自分が暴れたせいで、まだちょっとぐにゃってなってる木を見下ろして、それから本物の木を見上げて。

「お昼―!」

元気よく、長靴で駆け出しました。

 

雨と子わんこと青い雨カッパ -kei

 2006/07/21(Fri) 13:17

 

「アスランさん!お水の中に木が生えてるよ!」

覗き込んだシンの足元。小さい水溜りには青い枝葉と赤いカッパ。

「雨って凄いね!アスランさん!」

はしゃぐシンを、ご主人様は撫でている。
笑いながら、でも、お前が凄いよって。

本当に。
凄いなとレイは思う。

シンは、凄い。
なんでもないようなこと、どうでもいいようなことを、シンは熱心に見ている。そうして気がつく。
シンの時間はもしかしたら、自分の時間よりのんびり流れていて、だから、いろんなことを見ていても、驚くたびに止まっていても、時間がたっぷりあるから大丈夫なのかもしれないと。

レイの時間は短かった。

急ぎ足で、自分ができることを全部、早くしなくちゃいけなかった。あの人の為。
でないと時間はどんどん過ぎて、あっという間にレイを追い越す。
追い越して、しまう。
急ぎ足のレイにはなんでもないこともどうでもいいことも関係無いことで。
だから、何も、見てなくて。

でも。

でも、シンは。

「お昼ー!レイ、早く行こー!」

レイの手を握って、駆け出す今も、シンの時間はゆっくりと。一緒のレイの時間も、もうゆっくりと流れているから。
だからもう。
だから、もう少し、見てみようか。いろんなものを。立ち止まってみてもいいか。疲れたら。
シンが水溜りを長靴で跳ね上げるから、レイの綺麗な青カッパにも泥水が跳ねる。
最初はちょっとむっとしたけど。

 

洗えばいいのさ

 

雨上がりのお日様に、おそろいの雨カッパ並べてね。

 

※シンはポエマーv…シン、…やっぱしザフトやめる?だって子わんこ戦場似合わないよー(もはや泣笑い!)

 

 

 
ぎゅ!! -kei

 2006/07/25(Tue) 13:12

 

ジュールさんちのお風呂は大きいです。
温泉ほどじゃぁ無いけど、でもやっぱり大きくって広いのです。
子わんこは、いつもご主人様とお風呂に入るのですが、

本日は『男同士デー』

であります。
シンは旦那様と一緒にお風呂です。

「小僧、しっかり上を向いてろ」

わしゃわしゃわしゃ。
シャンプーハットを装備して、上向いてるシンの髪の毛を旦那様が洗ってくれます。
洗ってくれるんだけど、旦那様はやっぱりご主人様と違うので、ちょっと大変です。
だって上向けとか下向けとか。腕を上げろとか立てとか。いろいろ命令するんだもん。

うーわんわん!

って感じなんです。
ご主人様なら、シンがあっひーるちゃんで遊んでいる間に、洗ってくれるのになぁ。

「いつまでもおもちゃで遊んでいるな!」
「なにすんだよぅ!」

旦那様、シンからあっひーるちゃんを取り上げちゃいました。

「とんなよぅ!」

でも仕方が無いのです。シンは遊ぶのに夢中になっちゃって、洗っている最中も好き勝手動き回るから。

「いつまでもこんなもので遊んでいては、立派な秋田犬にはなれんぞ!」

秋田犬!
それを聞いて、シンのお耳がピン!と立ちました。
そうですよ!
シンは立派で強くておっきくて男前の秋田犬にならなくちゃ!

「わかった!」

シン、元気にお返事。

「よし。髪を洗い流すぞ。しっかり下を向け」

命令どおり、シンはちゃんと下を向きました。
あったかいお湯がさぱぱーっとシンの上に注がれて、シャンプーハットの軒下を流れ落ちて行くのをなんとなく眼で追って……

たら

あれ?
ってシンは。
シンは、旦那様の足の間に何かあるのに気がつきました。
今までは下向いててもあっひーるちゃんに夢中で気がつかなかったのですが。

なんだろ、あれ。

シンは自分のおマタの間を覗いて見ました。
…全然、違います。
それに、前に見たご主人様のとも違います。
もっとおっきくて。
…そうだ、前、温泉で見たムウさんのみたい。
…気になります。
でも舐めたりしたらまた怒られちゃって、冷たいお水で頭を洗うことになるでしょう。
…かと言って噛んでもダメダメですよ、きっと。

でもでもうずうず。でもうずうず。

どうしてもどうしても気になって、なんなのかなって確かめたくて。
なので

なので子わんこは

 

じゃぁ、こうしたらいいんだ!

 

 

 

 

ムギュゥゥゥッッッ!!!!!!!!!

 

 

 

 

Inリビング。

レイはふと、読んでいた本から顔を上げ、

「…元隊長」

湯上りシンのための用意をしていたシンのご主人様を呼びました。

「ん?」
「今、声が」
「声?」
「はい。超音波に近い絶叫が。バスルームから」
「え?…なんだろ」

なんだかよく分からないご主人様は、でもレイの言うことですから一応バスルームに確認に行って……

 

「ちょ……っ! おい!イザーク!どうしたんだよお前!?」

ご主人様の大慌てな声にレイがそちらに顔を向けますと、てってけてーっとはだかんぼ子わんこが廊下を逃走していくとこでした。
やれやれ。
レイはパタンと本を閉じ、ご主人様が用意していたバスタオルを持ってシンを追っかけて。
ギャーワー言ってるご主人様の声にも溜息。
でも。

でも今夜は静かに眠れそうかな。なんて。

レイはこっそり考えたりしていたのでした。

 

ジュール家の夜は、本日もおにぎやかです。

 

オトコの問題 -;いくり

 2006/07/26(Wed) 00:14

 

「・・・・」
「まだ痛いのか?」
「黙れ、キサマ」
「明日まだ痛かったら、医者行こうか」
「だから黙れ」
「・・・大丈夫か?」
「黙れと言ってるだろうが!!」

子わんこシンに、思わぬ打撃を与えられてしまった旦那様、今日は奥様にオイタをするつもりもないようです。
それがわかっているので、奥様も旦那様をヨシヨシしてあげます。
まるで子わんこにするように、旦那様の頭をお膝に乗っけて。
気持ちいいさらさらの髪を、さらさらさらと梳いてあげて。

「シンには言っておいたからさ。もうしないって約束させたし」
「そういう問題じゃない」
「じゃあどういう問題なんだよ」
「黙れ」

髪を梳いていた手は、今は丸められた背中を撫でています。
器用な奥様の手は、こういう時も、器用に器用に旦那様を気持ちよくしてくれます。

そう、それが問題なんです。
子わんこがどうとか、そういう問題じゃないんです。

腰の辺りまで行った手が、すうっと髪に戻って。
額から、長い前髪を払いのけて、キス。
黙れと言われたので、黙ったまま。
ヨシヨシとイザークを甘やかすアスラン。

 

そう、問題なのは。
今、それにうっかり甘えてしまっている自分なのです。
いわゆるくだらない男のプライド。
自分でも、わけのわからない悔しさ。

「・・・俺、もう眠い」
「寝ればいいだろうが」
「でも、こうしていたい・・・珍しくイザーク大人しいし」
「黙れ」

結局、そのまま夜半までいちゃいちゃして。
旦那様は、途中でその問題を放り投げてしまいました。
だって奥様の膝は、やっぱりとっても気持ち良かったんですから。

 

 

 
運命なんだってば! -kei

  2006/07/27(Thu) 10:24

 

情報管理の分室に戻ったアスワンに

「遅かったですね。どうかしたんですか?」

声をかけてきたのはニャコルでした。
実は情報部や諜報部にはコーディネイターキャットの方が多いのです。
この分室にも、コーディネイタードッグはアスワンしかいません。
でもアスワンは小型のわんこで、それに綺麗だし可愛いし真面目だし、ちょっと天然ボケだし。
なので、にゃんこ達にも仲良くしてもらってます。人気者です。

「ごめん。ちょっと…。みんなお昼は?」
「今日はブリュンヒルデが入港していて、報道関係者とかも多いから、少し時間をずらそうかなって」
「そのほうがいいかもな」

ってアスワンがニャコルに言ったら、横からミケルが

「それで? ちょっと何があったんだよ」
「いや…ちょっと」
「あやしいなぁ。なんか嬉しそうな顔してるぞ、お前」

ミケルに次いで突っ込んできたのはニャスティです。
この2匹は情報管理じゃなくて諜報部員ですけど、何故かこの分室に入り浸っているのです。

「さては可愛い子でも見つけたな!」
「ちょっとミケル!アスワンを君やニャスティと一緒にしないで下さいよ!」

何故かニャコルが怒るのはいつものこと。
でもアスワン、ちょっと考えてから

「うん。…可愛い子だったよ」

これには居合わせた全員、話を振ったニャスティもミケルもびっくりです!だってあの奥手で鈍感で天然ボケのアスワンがそんなー!(キミタチ…)

「マジ?!アスワンがついに目覚めたか?!」
「天変地異の前触れかも!」
「信じられないですー!!」

なんか結構失礼なこと勝手に叫んでる三匹ですが、アスワンは全然気にしないで、さっきのこと思い出してました。

出会った迷子のちいちゃい子わんこ。
赤い目、綺麗だったな。あんな色、見たことなかった。子わんこ特有のあったかいミルクみたいなにおいがしてて。
もし弟がいたら、あんな風に俺に甘えてくるのかな。ちょっとやんちゃなこと言うのかな。

 

子わんこのこと思い出すと、自然にお口が笑ってしまって。
アスワンは、その日を、なんとなく幸せな気分で過ごしたのでした。

 

 

 
水の中で見る太陽(今年初のセミの声に寄せる) -kei

  2006/08/02(Wed) 10:45

 

夏です!

ジュール邸の森ではみんみんセミが鳴いてます。
オーブで捕まえてきて、こっそり子わんこが持ち込んじゃったセミです。
シャトルの中でみんみん鳴き出したセミにみーんなべっくらして、めっかって、叱られて。子わんこもわんわん泣き出して。
しょーがないのでそのまま持ち込まれたセミです。
なんたら衛生のどうたら条約のと宙航のおじちゃんと旦那様がお話してたけど、シンがべそかいたらおじちゃん、「しょうがないね」ってシンの頭をぽんぽんして許してくれました。

 

子わんこシンのお仕事の半分は可愛いことv
それで、シンは人生を3倍得してるんですよv

 

みんみんセミが鳴く庭のお堀で、シンは本日も泳いでます。
最近シンががんばってるのは潜水の練習。
綺麗に刈られたアジサイのかわりに、ムクムク大きくなっているひまわりの花。それが大きく大きくなってお空に届いて、黄色い大きなお花を咲かせるのと、シンが深く深く深く潜って、お水の底まで届くのと。どっちが早いか競争なのです。
シンはね、頭を下にして一生懸命お水を掻くんだけど上手に潜れないんです。外から見ると、子わんこの丸いお尻と丸まったしっぽと、それから短いアンヨがばたばたしてるのが見えるだけ。
だけど子わんこは懲りないで、癇癪も起こさないで一生懸命練習するんです。

 

だってもうじきひまわりが咲きます。

 

お水の中には夏の日差しも届きません。
だからシンはね。
だから、シンは、お水の中のステニャに、お日様の代わりにひまわりを。
お日様みたいな黄色いひまわりの花をいっぱいいっぱい持ってって、見せてあげるんです。
さよならした寒い雪の白は悲しい色だけど、ひまわりの黄色は夏の色。
ステニャは喜んでくれるでしょう。
すごいねシン、すごいねって笑ってくれるでしょう。

プラントの透き通る水色の空はお水の中より遠い色。
ひまわりが目指す空は、シンが潜るお水よりずっと遠くだから、シンの方が、絶対、先にお水の底へ着くはずです。

 

せみが鳴いてます。
子わんこ泳ぎます。

 

ひまわりは、まだ大きな葉っぱしかないけれど。

 

PS.ステニャが何処にいるのかは、シンしか知らないんだよな確か。

 

 

 
子わんこタイプハロってこんなん!? -いくり

 2006/08/02(Wed) 23:22

 

ジュールさん家の大廊下を、てこてこと、子わんこがハロを追いかけて行きます。

 

てこてこてこ。
てこてこ・・・たたーーーーっ!

「チビジャナーイ!チビジャナーイ!」
「わーーーん!アスランさーーーん!!」

子わんこ、ハロを追っかけながら半泣きです。

「?、どうした?シン」

本を抱えてリビングに行こうとしていたご主人様は、へこりと首を傾げて子わんこを眺めました。
新しく作ったハロで、子わんこが遊んでいるのは嬉しいのですが、何か様子が違います。

「それつかまえてーーーー!」

半泣き子わんこ、半泣きのまま、一生懸命ハロを追っかけています。

「やかましいぞ・・・何やってるんだ」

リビングのドアを開けた旦那様は、ものすごーく嫌な顔。
その側に、ご主人様は、ととと、と駆け寄って。

「シンがハロで遊んでるんだが、何かいつもと違うんだよな」

子わんこオモチャのハロは、基本的に、追いかけると逃げるようになってます。
子わんこは、追いかけっこ大好きですからね。
しかも今度のハロは、お耳と尻尾が付いてます。
丸っこい姿は、なんだかとってもシンに似ていて。

「チビジャナーイ!チビジャナーイ!」

しかも、こんなふうに鳴くんです。

「わーーーーん!アレなんかやだよう!!」

そりゃあ嫌だろうなぁと思って、旦那様は本当に不思議そうなご主人様を、ジトジトした目で見下ろしました。
どこまでわかってやってんだろな、コイツ。

「この間、ハロで窓壊しただろ?だからちょっと改造してみたんだ」

うん。わかってない。
全然わかってない。

「尻尾を付けたことで、通常のハロよりも、急旋回、急停止を可能にしたんだ。それから、そこに」

そう言って、ぴょこんと飛び出した耳を指差して、

「センサーも付けて、障害物察知機能も向上させた。より室内向けにしたつもりなんだが・・・あれじゃあ台無しだな」

がっしゃーーん!
子わんこ、花瓶台ひっくり返しました。

全然ダメダメです。

仕方ないなぁ、何が悪かったんだろうなぁとぼやきつつ、ご主人様は、持っていた本を旦那様に押し付けて、ハロを止めようと、ててっ、と歩き出そうとしました。

「待て」

でもそれを、旦那様が止めてしまいます。

「うん?」

 

「チビジャナーイ!チビジャナーイ!」

ぴょんぴょん跳ねるハロを追いかけて、子わんこシン、走る走る。
大廊下や玄関ホールを、駆けずり回りー!です。

「アレは、ダイエットにいいな」

それを見た旦那様、重々しく言いました。
そう、子わんこのダイエットは、今の旦那様の一番の懸案事項なんです。
だってパイロットスーツ閉まんないんだもん。

「ああ・・・そうだな」

子わんこが痩せてくれないと、一緒にアイスが食べられないご主人様も、重々しく頷きました。

「とりあえず、チビもアレも外に出して後は放っておこう」
「うん」

ご主人様、あっさりと捕まえた耳しっぽハロを、ぽーんとお外へ。

「わーーーーん!アスランさんのいじわるーーーー!!」
「チビジャナーイ!チビジャナーーイ!!」

凄い勢いで駆けて行く、ハロと子わんこ。
それを、ジュールさんご夫妻が、生温かい目で見守っていましたとさ。