(過去ログ03より)

 

しょうがないアスランさんのお話 <kei>

浴衣と議長とスカートと刷り込みとv <kei>

シリアスになりきれずー! <いくり>

犬かきなのー! <kei 他>

 

 
しょうがないアスランさんのお話 -kei

  2006/07/06(Thu) 11:33

 

セイバーが落っこった。
フリーダムに落っことされちゃった!
綺麗で強くてかっちょいい隊長が乗ってたのに。
セイバーは、ホントは、強いはずなのに。

隊長はやっつけられちゃった。
シンが、隊長を助けたんだ。

隊長、かっちょわるい!
なんだよえらそうなことばっか言ってたくせに!
俺のこと、叱ったくせにさー!

シン、ちょっと得意になって隊長に言ったら、隊長はほんの少し、怒ったみたいな、泣きそうな顔して。でも、何も言わないで行っちゃった。
…意地悪したんじゃないぞ。
シンは日本男児だからそんなことしないんだ。
だけどさ。
だって、隊長はシンのおシリぶったんだもん。すごーく痛かったんだもん。
だからさ。
…でも、意地悪したんじゃないぞ。
…ちがうもん…。

隊長、お食事にも来なかった。
シンは自分のプレートから、ロールパン一個持って隊長のお部屋に行ってみる。
ドアの前に立ったらドアはスルンってスライドした。
ロックもしてないお部屋は真っ暗だったけど、コーディネイタードッグのシンは眼がいいからちゃんと中が見える。
隊長、ベッドに腰掛けて俯いてた。
シンがお部屋に入って来ても何も言わないしシンの方もみないんだ。
シンは、ちょっと、ムっとする。

なんだよぅって、思う。

なんでそんなに落ち込むんだよ。
いいじゃんか! だって隊長は俺の隊長なんだぞ!
だからもうアスハのことなんか考えちゃダメだい!
だって隊長はずーっと俺の隊長で、だから、俺と一緒にいるんだから!
もうアスハのトコには帰らないんだから!

シンはよいしょってベッドに上がって隊長の横に座った。隊長は、やっぱり、俯いたまんまだ。
シンはよいしょって隊長のお膝に乗った。
それで、ぺろぺろ隊長のほっぺを舐める。
そしたら隊長、やっとシンの方を見た。
少しだけ、泣いてたみたいな隊長の眼。
キラキラした翠の眼。
シンはなんだか悲しくなった。

…意地悪したのかな、俺。やっぱしいじめっ子だったのかな。
シンは隊長をいじめたりしたくないんだ。だって大好きなんだ。隊長のこと一番好きなんだ。
アスハのことなんか、もういいじゃん。俺がいるもん。

シンはもっぺん、隊長のほっぺを舐める。
隊長はシンに少しだけ笑った。寂しそうに。
それからシンをギュって抱っこ。でもシン、分かった。分かっちゃった。俺のこと抱っこしてるけど、甘えんぼなのは隊長の方だって。
だからシンも、隊長にギュってする。

 

シンの隊長はシンだけの隊長。
綺麗で強くて、弱虫の甘えんぼ。しょうがないアスランさん。

どこにもどこにも、行かないでね。

パンを半分こにして、パンを一緒に食べた。

 

 

 
浴衣と議長とスカートと刷り込みとv -kei

  2006/07/13(Thu) 09:58

 

●綺麗どころと可愛い子には可愛い格好をさせたい! というのが野郎のサガ。
そんで似合うから着せてしまうのがポンチ絵描きのサガー!

 

毎度のことながら宅配便のお兄さんに吠えて叱られてだけど懲りない子わんこは、ご主人様が受け取った荷物が気になってそわそわ。

「ラクスからだ。なんだろう?」

今月は何も頼んでないけどなぁ。とのご主人様の呟きに、一体全体日頃はナニを頼んでおるのかとは、分かりきってるけど怖くて聞けない旦那様イライラ。

「ケーキ?アイス?」

自分の好きなものなら嬉しいなぁと、子わんこわくわく。
みんなが揃っているリビングのテーブルで、ご主人様早速荷物をほどいてみる。ビリビリ。

「………あれ?」
「なんだ、それは?」
「……いや……なんだろ…。でも2つ揃ってるし、サイズ的には…レイに…だよな」

ご主人様が綺麗な箱からびろーんって出したのは、綺麗なレースのくっついたスカート。ひらひら。

「”わたくしの幼い頃に着ていたものなのですが、似合いそうなのでお送りしますわ”…だって」
「…何を考えているのやら」
「気にするなよ、レイ。彼女なりの冗談だよ」

ご主人様、レイのご機嫌が気になってどきどき。

「レイは、でも、前にこういうの着てたよな!」

 

『なに?!』

 

子わんこの発言に、旦那様とご主人様びっくり!

「いえ。俺の趣味ではありませんが」
「ああ、なんだ。デュランダル議長の」

旦那様凝固。ご主人様、うんうん。

 

ラクスからの贈り物は、レイに懐かしい日々を思い出させる。またも遠い眼で昔を懐かしむその姿に、旦那様は氷点下。子わんことご主人様は、ウキウキ記念写真の準備。
だけど旦那様だって、ご主人様には桔梗模様の、レイには朝顔模様の浴衣着せてご満悦のくせに!

 

ドタバタジュール家、本日も平和。

 

 

 
シリアスになりきれずー! -いくり

  2006/07/19(Wed) 00:00

 

シンは、子わんこです。
子わんこなので、水遊び大好きです。
プールで50メートル泳げます。
お家のお堀で、お魚だって取っちゃいます。
潜水は、まだあんまり上手じゃないんだけど、すぐに上手くなるんです。

「痩せれば浮かなくなるぞ」

とか、旦那様がイジワル言うけど、そんなの関係ありません。

 

お水の中は、ね。
ふわふわ〜のするするの、たぷんたぷんで気持ちがいいんです。
まだあんまり上手じゃないんだけどね、たぷん、って潜ると、息は苦しくなってくるのに、すごーくすごーく気持ちいいの。
お母さんの抱っこみたいなの。
ご主人様のお膝みたいなの。
ずーっといたいなぁって、思うの。
そうやってご主人様に言ったらね。

「羊水の記憶って、あるのかな」

って言って、お水の中みたいな、気持ちのいいお膝に乗っけてくれました。

「あるわけなかろう」

旦那様も、対抗してご主人様にぴったり。
ご主人様は、ちょっと笑ってシンを撫で撫で。
そうしたら。

「でも、お父さんとお母さんが迎えに来るから、ずっとはだめなんだよ」

シンが、しっぽをぴこぴこさせて、そう言って。

「シン?」

ご主人様、びっくり。
旦那様もびっくり。

そう。

お水の中は、気持ちいいの。
でもね、ずっといたらダメなの。
だってシンは知ってるんだもん。
シンの大好きな人は、みんな、お水の外にしかいないんだよ。
なんでだかは、知らないんだけどね。

 

 

 
犬かきなのー! -kei

  2006/07/19(Wed) 23:09

 

シンは子わんこです。
子わんこシンのお手手とアンヨは丸くて短いのです。
でもわんこですから!
泳ぐのは得意なのです!

 

「…………」

ジュール家のお庭を

「…………」

ぐるりと囲むお堀から
ぱちゃぱちゃぱちゃ
音がします。
ここ掘れワンワンならぬここかけキャンキャンですか。

「…おい」

それを、先程からお庭に立って眺めながら旦那様が

「アレ、いいのか?」

って、お隣のご主人様に。

「うん…いや、一応泳いでる…らしいんだ。以前、ミネルバの室内プールで溺れてるのかと思って助けたら邪魔すんなって怒られたし」

ご主人様にそんなお話を聞いても、旦那様は困惑顔のまま。

だってねぇ。
どう見てもねぇ。

お堀で泳ぐ?

子わんこは、ほとんどお顔しか見えてません。かいてるらしい後ろ足はしっぽまでお水の中で、ちいちゃいお手々が水面を叩いてる具合にぱちゃぱちゃと。

「…陸を歩く亀の方が速くないか?」
「まぁ…スピードはともかく、根性はあるんだ」
「ほぅ」
「50メートルを1時間かけて泳ぎ切るなんて、大した根性だと思わないか?」

時折、上向きにぷかぷか浮いてたりするんだけどな。

「……貴様、それを見てたわけか?」
「だって心配は心配だし」

へこんと小首を傾げて、当たり前みたいに言うご主人様に、旦那様は笑っていいやら呆れるべきやら。

「…まぁ、しっかり監視してやれ」

言い残して、子わんこの遊泳見守るご主人様を残してお家に入って行きました。
元気に水を叩く音。時折、ご主人様の声援。
旦那様はリビングのソファで、外の様子は百も承知と読書に耽るレイの頭を通り過ぎ様ぽんぽん。
そのまま、キッチンへと向かいます。

泳ぎ疲れた子わんこには甘くて冷たい物。
応援疲れのご主人様には喉越しのいい冷たい物。
読書をしながらも、外に気を配るレイにも同じ物。

さて。

「…コンポートとヨーグルトのムースのクープか」

大型冷蔵庫を覗きつつ思案。

プラントにも夏の匂い。
キラキラと日を弾く水飛沫を上げて、子わんこが泳ぐ夏。

 

根性! -いくり

 2006/07/20(Thu) 23:02

 

シンは格好よく泳いでるつもりなんだろうなぁ。
まるで秋田犬のように!
・・・たぶん、ニューファンドランドかなんかを混同してるね!

 

みんなに見守られて、水泳子わんこ。

子わんこ、いっぱい泳ぎました。
そうしたら、ご主人様が、お堀の岸に立って言うんです。

「シン、もう随分泳いだし、風邪ひくからもう上がろう。イザークがおやつ作ってくれたぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・はーい!」

もうちょっと泳ぎたいシンは、お水を掻き掻きしながらちょっと考えましたが、結局おやつの誘惑には勝てずに、元気にお返事。
それでお堀から上がって、ふわふわのタオルで拭いてもらって。

「アスランさん!俺、泳ぐの早くなった!」
「そうか。凄いな、シンは」
「うんっ!」

レイ、読んでいた本にしおりを挟みつつ、

「それは、堀の水が流れてるから・・・」
「まあ、しばらくは黙っておいてやれ」

おやつを用意しつつ、旦那様。

「そうですね」

頷いたレイは、旦那様のお手伝い。
シンとご主人様は、おやつに一直線!

 

・・・だって、お堀の水流れてるって言うからー!

 

> 子わんこが泳ぐ夏。

そうしてきっと半年後、子わんこが滑る冬!
「アスランさーん、滑るーーー!」
「コーディネイタードッグ用のスケート靴って売ってるかな?」
それ以前にそこまで寒くするのかプラント!?